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ベトナム旅行記(1) 2019.06

ハスの花

6月下旬のベトナムの首都ハノイは雨季で国花のハスの花が見どころ。特にタイ湖がハスの花とハス茶で有名。一柱寺の池は睡蓮はハスとは異なり花と葉が水面に接している。今回はハノイと200km離れた1994年に世界遺産の登録されたハロン湾が旅の最終目的地。

着いた次の日の早朝、朝3時にタクシーでタイ湖へ直行するが、夜明け前でまだ花は開花せず、開花するまで近くの花市場へ行き、同行した友人がハスの花束を買う。日本へは持って帰れないが、ホテルの花瓶へ生けるだけで部屋の雰囲気が華やかになる。旅の楽しみ方の一つ。

ベトナムの国花はハスの花。花は毎朝4回開くと散ってしまう。花を飾る習慣があるからフラワーマーケットには個人商店の自転車とバイクで買い付けに来る人が多く活気にあふれている。

バージョン 2

花市場

1-1ハスの花の飾り

新鮮な食材

ハロン湾の夕食は地元の人が行くレストランでほとんど言葉が通じず、スマホの翻訳でも料理となるとなかなか難しい。鍋料理を注文しようとしても「no! hot bowl!」と答えてくる。「鍋料理はないのか!」と気を取り直してホーとビールと揚げ春巻きを2皿注文して、程なく、テーブルに置かれた春巻きは親指ほどの塊が2本のみ。確か一皿に12本と理解していたのにどうやら違ったらしい。諦めて食べるとホーも春巻きも大変美味しい。現地の人が飲んでいるビール:サイゴンスペシャルは1本100円と安い。見回すとあちこちのテーブルの上では海老の鍋料理を囲んでいる。一体どうやって注文すればいいのやらと思ってしまう。再度気を取り直して、階下の入口近くにある水槽へ行き、大きな生きた蟹をグリルしてもらい、また小さなタコを2匹揚げてもらい、言葉と数字が分からず一体いくらになるのか?それでもテーブルに運ばれてきたカニとタコはこれまた大変美味だ。ハロン湾での船上ランチではわざわざ「カニは死んでいるのを料理していることを了承してください!」とガイドの人が説明していた意味がよく分かる。獲れたての食材を食べるのが当たり前。なるほど美味しい訳だ。

南国のフルーツ

ハノイとハロン湾の朝市で買ったマンゴー、パッションフルーツ、マンゴスチン、ランブータンそして太ったバナナをホテルの部屋で食べた。全部で1000円にもならない安さ。朝食の後にこの量は多いのかと思ったけれど、美味しくてあっという間に食べてしまった。マンゴーの扁平のタネの周りは繊維質で熟した果肉は甘酸っぱい。ネットで調べたらマンゴーはウルシ科の植物。パッションフルーツは実の上部を切り、白いワタを開けるとオレンジ色の果肉と黒いタネが見える。スプーンですくって食べると口に酸味が広がる。マンゴスチンの旬は4月から6月で乳白色の果肉は上品な甘酸っぱさ。ランブータンは赤くヒゲに覆われた見た目とは異なり白い果実はサクサクしてさっぱりとした甘さ。太ったバナナはモンキーバナナよりはずんぐりしていて、今まで食べたことのないモチモチっとした食感と甘酸っぱさがある。これが暑い陽射しのこの国で食べると美味しい。この国の人々がこの暑さを乗り切れるのはこれらのフルーツを食べているからこそなのかもしれない。夜、道路に椅子を出して談笑している多くの人たちは酒を飲んでいるのではなく、これらのフルーツを口にしているのかなと思ってしまう。

1-3果物市場 1-3フルーツ各種

果物市場
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