1927年(昭和2年)に建設された房総の民家の形式と外観が当時のままで、気候の良い時期には大変心地良い貴重な古民家でした。先達の職人の風土に合わせた工夫も随所にみられます。
和室3室は当時のままとし、ダイニングキッチンを中心の構成に改修しました、囲炉裏のある玄関土間は火を見ながら寛ぐ集いの場でもありす。屋根裏の美しい梁組みを見せるために、屋根裏部屋とダイニングキッチンを大きな一つの空間にまとめています。
浴室など設備周りを増築し、建物全体の断熱材性能を現代の住宅以上としています。24時間稼働の輻射冷暖房設備は大きな空間に対応可能で現代の快適性を備えた住まいです。
当時の住まいは地場の材料を使い改修時に土に還る材料が主体で、環境負荷の少ない持続可能性がありました。今回も葺き替えた瓦は土留めなどに再利用しています。詳しくはコラムを参照してください。
- 場所
- 千葉県南房総市
- 用途
- 戸建住宅
- 種別
- 改修
- 構造
- W造平家建+屋根裏部屋
- 敷地
- 1,500㎡
- 規模
- 144㎡
- 竣工
- 2019年8月
施工:数寄屋建設
コラム1〜5