建築家とは
建築家に求められる資質は「ものを見る眼をもち、手を動かすことができ、豊富な知識を持ち、客観的な判断をくだせ、折衝能力を持ち、ものごとを成し遂げること」です。家づくりの場合、建築家は依頼主にかわって設計図書を完成させ、常に第三者性(公正中立)を堅持して施工者を指揮しながら依頼主と共に住宅を完成させます。
現在、1級建築士は国の資格です。しかしながら、資格を取得しただけでは建築家とはいえません。
一定の経験を通して、建築家としての資質をもって初めて、きちんと設計・監理のできる建築家となります。
私が所属している公益社団法人日本建築家協会(JIA)は設計・監理を行う建築家の組織です。
JIAでは次のように建築家憲章を掲げています。
建築家は自らの業務を通じて先人が築いてきた社会的・文化的な資産を継承発展させ、
地球環境をまもり安全で安心できる快適な生活と文化の形成に貢献します。
(1)創造行為
建築家は、高度の専門技術と芸術的感性に基づく創造行為として業務を行います。
(2)公正中立
建築家は、自由と独立の精神を堅持し、公正中立な立場で依頼者と社会に責任を持って業務に当たります。
(3)たゆみない研鑽
建築家は、たゆみない研鑽によって自らの能力を高め役割を全うします。
(4)倫理の堅持
建築家は、常に品性をもって行動し倫理を堅持します。